代表取締役 佐古さや香様
OECの印象はいかがでしょうか。
お付き合いは先代の社長の頃からで、もう20年ほどになるかと思います。システム営業はパッケージの機能に合わせて使い方を提案をされるパターンが多いですが、OECさんの場合はイメージを伝えるとそれをメインにシステムを構築してくれます。本当に必要な機能を備えることができるのでとても助かっています。
ずいぶん前ですが販売管理システムを導入する前は、すべて手書きの複写紙を使っていたので作業・管理ともに大変手間でした。導入後はペーパ—レス化が叶い、効率もよくなってとても楽になったことを覚えています。このたび17年1月に工程管理システムを導入し、販売管理システムとの連携も行ってより効率的な運用ができると期待しているところです。
本社製造部 課長代理 岡本勲様
工程管理システムを導入するきっかけは。
今までは人海戦術で仕事の工程や量を把握していました。作業者の感覚で遅れや機械の混み具合を判断していましたが、本当の状況は明確化されておらず共通認識はできていませんでした。システム導入することで現状を把握でき、作業者・管理者・営業担当者それぞれが作業量や納期などをシステムで確認できるようになりました。
システム導入のご苦労はありましたか。
実はこれまで2、3度システム導入にチャレンジしたことはあるんです。ですが、作業者に「管理される」というマイナスイメージで受け取られることが多かったため、うまくいかなくて。市販のパッケージを使うとその抵抗感がぬぐえないと感じたため、今(販売管理システム)の延長線上で、オリジナルで欲しい機能を作っていただきました。おかげで抵抗感を最小にすることができたのではないかと思います。また、現場の作業者も世代交代で若返りをしているため、システムを自然と受け入れているのもうまくいっている要因のひとつかもしれないですね。
導入の効果はいかがですか。
まだ抵抗がゼロではないですが、作業者に「作業を見える化して楽になる」という部分にクローズアップして働きかけているので、うまくいきそうな気がしています。会社側としては、「人の管理」というよりも次の準備のための予定を組む指標にしたり、営業担当者が業務の混み具合を確認するなど、いい意味での活用を目指していきたいです。
また、システムを中心に社内の一体感が出てきている気がします。他のチームのことは「よそごと」という風潮だったのが、システムで見える化されたことで「納期が近いからこれを先に」とか「次が詰まっているから早く出さなければ」など感じてくれているのかな、と思います。これまでの失敗を知っている人たちがリーダークラスになっているので、今回は絶対に成功させようという思いも強いです(笑)。
今後の展望を教えてください。
生産管理と販売管理が連携していてデータ収集が容易なので、データを活用して分析・対策を行っていきたいです。これまでは現場の申告数値ベースだったため、集計すると辻褄が合わないこともあり対策が練りにくいことも。データ化されることで機械の稼働率・混雑状況、人の動き、負荷状況、受注の傾向などが、季節ごとにわかってくると思います。
また、営業が打合せの場で納期の判断をすぐに行えるようになるといいと思います。レスポンスをより素早くし、顧客満足度の向上にもつなげることができると期待しています。
それから、今回のシステム導入は本社のみなので、鴨方工場でも使えるようにしたいですね。