多数の診療科で構成される総合病院・大学病院では、様々な医療情報が存在します。それらの情報を電子化し有効に活用・運用していくことが診療支援型POMR(Problem Oriented Medical Record)を目指す『TDM-NEO』のコンセプトです。医療の質の向上と病院組織の経営効率化支援の有効手段として、全国の病院で支持されています。
レセコンベンダーとして30年間の経験と実績を元に構築されている保険請求エラーチェックと診療ナビゲーション機能を提供します。歯科処置を入力時に、患者様の口腔状態、傷病名、実施処置を総合判断し保険請求ルールに沿ったナビゲーションを実現。そして、入力された歯科処置は3回のタイミングで妥当性チェックを実施しレセプト請求されるため、請求漏れ・請求過誤の撲滅が期待できます。
「TDM-NEO」歯科電子カルテシステムは、診療内容を電子的に記録するだけでなく、「なぜ、診療するか?」情報収集→問題定義→計画・実施→検証のプロセスをSOAP形式で登録することを支援します。保険医療養担当規則に沿って、フリー入力はもちろん、プリセット選択、過去文選択も可能。症状に対して「有」「無」「未聞」の3つの状態を管理できます。
当局の指導監査は、カルテ記載内容とレセプト請求内容の整合性を重視します。「TDM-NEO」は電子カルテと医事会計で口腔状態、診療入力内容を共有化しており、常時カルテ内容と請求情報の同期をとることができます。会計時に計算チェックで訂正が発生した場合も、カルテと会計が連動することで訂正箇所のカルテ記載漏れが発生しません。
病院内では1患者1カルテの原則を元に、医科・歯科それぞれの特性を有効に発揮。病院内で発生する全ての診療情報を共有化します。連携範囲はフレキシブルに選択できるので、お客様の希望に合わせたシステムが構築できます。診療現場の負担軽減により患者様と向き合う時間を増やし患者様サービスの向上を支援します。 ■カルテ連携:オーダリング連携、カルテ記事連携、傷病名・部位・歯科処置連携 ■医事連携 :患者基本情報連携、会計連携(領収書、診療明細書)
全国の大学歯学部附属病院、総合病院歯科診療科への導入実績で培った技術とノウハウが詰まったパッケージシステムです。大学病院で採用されているデータベースを使用し、電子カルテシステムのセキュリティ・アクセス制御・ロギング等の強固なインフラをベースに、一般歯科から口腔外科・矯正歯科まで網羅した歯科処置を提供します。患者提供文書も標準版サンプルとなっていて、外来診療から歯科入院請求までご利用いただけます。
電子カルテ・オーダリングシステムに、画像診断システム・口腔写真管理システム・スキャン文書管理システム・検査システムを連携することでペーパーレス化を実現。また、システム導入に合わせて、診療現場の意識改革・運用業務の見直しが推進できコスト低減につなげます。
1システム内で複数診療科の診療情報を共有することで、シームレスな診療行為が提供できます。
診療内容は診療科担当医毎に管理されるので、診療行為の責任範囲が明確になります。
患者様の次回予約登録画面に診療以外の予定(授業、学会、休み等)を登録することで、先生のスケジュール管理を支援します。また、次回予約時にユニットを指定する事で、空きユニット状態、稼働率を把握することができ、運用見直しの指標に利用できます。
予約システムと再来受付機の連動で再診時受付での待ちを解消できます。また、診療終了後はすぐに会計計算され、会計呼出表示でお呼出し→自動支払が可能です。待ち時間の短縮で、患者様へのサービス向上が図れます。
技工指示書作成と制作物管理の2機能を実装しています。技工指示オーダとして制作技工物、材料の指定、シェーマ利用の設計書、技工士指示の登録ができます。技工指示オーダをもとに制作された技工物に対する使用材料量を把握でき、完成時に電子カルテに技工物完成のガイドが表示されます。
総合病院歯科診療では、一般歯科だけでなく口腔外科の専門性ニーズが強く、外来だけでなく入院患者への歯科診療が要求されます。専門歯科診療に関するマスタを標準機能として提供します。
病院のシステム化計画に沿って段階的な拡張が可能です。
第1ステップ:レセコンとして歯科保険請求。患者・会計の医事連携による患者様サービス向上
第2ステップ:医科歯科連携電子カルテへ拡張。オーダリング連携・カルテ記事連携により、医師と歯科医師が患者の状態・診療内容を共有化できます。
ヒューロン社の歯科業界専門雑誌「歯科評論」2020年5月特別号に「TDM-NEO」の紹介記事が掲載されました。実際にご利用いただいている先生が特徴や使用感などをご紹介くださっています。ヒューロン社のWEBサイトより詳細をご覧ください。
ヒューロン社WEBサイト
表題:多機能歯科システム「TDM-NEO」の活用
執筆:国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター病院 総合外科部歯科 医長
福本 裕(ふくもとゆたか)様
歯科ソリューショングループ
歯科営業チーム
山下/三吉